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執筆者の写真金子充

多様性をテーマにした福祉学を発信する


2022年度 明治学院大学社会福祉学科3年「演習1」 金子ゼミ



2022年度のゼミは「魅力ある福祉学ってどういうものか?」をテーマとし、社会福祉学の魅力を市民や子ども・若者に伝えるにはどうしたらよいかを考え、25人のゼミ生と議論と研究を重ねました。


多くの人々がイメージする「社会福祉学」は介護や貧困対策といった古典的な内容で理解されているようですが、もっと幅広く、マイノリティ、多文化共生、SDGs、コミュニティ創生といった幅広い社会課題を扱う学であってもよいでしょう。

また、市民に対する福祉教育が必要だと言われながら、福祉教育の中身は法律の解説やボランティア体験に留まり、さらに奥の深い福祉学の中身が伝えられていないと考えました。


そこで、次世代を担う子ども・若者がおもしろいと思える「福祉」の情報、議論、ストーリー、実践事例などのコンテンツを集め、発信、啓発、教育していくことを試みました。伝えるべき/伝えたい「福祉学」の中身を考え、伝える方法を工夫し、そしてチームでこのミッションを実践することで、私たち自身も多くを学べると考えました。


ゼミでは、既存の福祉教育や教科書の中身、市民や子どもたちが持っている社会課題意識について研究をしました。

また多くの子どもたちに福祉のさまざまな問題を「自分たちの問題」として考えてもらうために何が大切かについて議論を重ねました。


その課題をふまえ、「魅力ある福祉学」のコンテンツを考えました。議論の結果として、「多様性」に関する社会課題についての学びと発信が子ども・若者にとって魅力的であるという話に至りました。


           (福祉・多様性をテーマにした絵本の研究)


最終的に、多様性に関する社会課題について何を発信できるかを皆で構想し、①絵本を制作する、②大学文化祭(白金祭)のイベントを開催する、③インフォグラフィックスを作成しSNSで発信する、の3つに取り組みました。



①絵本の制作

 『ひとつめキャマのコンサート』『おかしなりんご』というオリジナル・ストーリーの絵本を2冊制作しました。


②白金祭でのイベント企画

 2022年11月1日~3日「多様性について考えるトークイベント」を開催し、多くのお客さんに来ていただきました。テーマは、多様性を認めない「ブラック校則」についてとし、双方向型のトークイベントとしました。


 ①②の様子が、社会学部学内学会STEPのホームページで紹介されています。

 


③インフォグラフィックスをSNSで発信

 「明治学院大学 金子ゼミ インスタグラム」のアカウントを開設し、多様性に関連する社会課題についてのインフォグラフィックスを作成し、定期


的に発信しました。

 インスタグラムの投稿は「jukaneko_seminar」に掲載されています。



          (制作したインフォグラフィックスの一例) 



いろいろなことをやりすぎて十分に消化できなかった部分もありましたが、自由な発想で学びたいことを考え、自分たちが発信したものをアウトプットすることができたゼミでした。

絵本が好きな者、絵が得意な者、イベントトークが得意な者、写真・インスタが得意な者、それぞれの特性を活かして主体的に動き、まさに「多様性」を発揮したゼミでした。

                                  (文責:金子)



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